“こもれび秋祭り”報告・駒沢の人気店も出張オープン! 子どもから大人までが大勢集まり、秋の1日を満喫しました!
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今年の元旦、まさかの日を襲った能登半島地震。そして、未だ記憶に鮮明に残る2011年3月11日の東日本大震災。最近は千葉でも地震が続き、首都直下地震への緊張感が高まっています。
「まだ、大丈夫」、「そのうち準備をしよう」防災のことは日々の忙しさに追われ、つい後回し。でも、天災に待ったはありません。まずは、近くの駒沢オリンピック公園(以下駒沢公園)の災害対策を知り、各自でできる防災への備えを今日からはじめましょう。
災害時、駒沢公園の役割を知る。
いざというとき、駒沢公園があるから安心、と思っている人は多いと思います。駒沢公園は東京都指定の防災公園です。そのため、災害時は自衛隊・消防・警察などの大規模救出救助活動拠点になります。実際に災害が起きたとき、駒沢公園はどう変わるのでしょうか。7つのチェンジポイントを、防災マップとともに確認しておきましょう。
Change1 陸上競技場はヘリポートになります。
救出救助活動や消防活動、物資の輸送などをヘリコプターで行います。
Change2 屋内球技場は帰宅困難者の一時滞在施設になります。
警察、消防、自衛隊の救命救急活動を支えるため屋内球技場は、最長3日間の一時的な滞在施設になります。※体育館は2024年3月11日現在、大規模改修工事中。
Change3 マンホールが仮設トイレになります。
マンホールトイレは蓋を外して便器を取り付け、テントを設置するだけ。水や電気が寸断されても利用できます。約150設置予定。
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Change4 いつものベンチが“かまど”にヘンシン!
ご存知でしたか?普段、私たちが何気なく腰かけているベンチは、シート部分を外すと“かまど”になります。炊き出しをはじめ、応急手当ての煮沸消毒や簡易ゆたんぽなどの湯沸かしにも役立ちます。
【かまどベンチの使い方】ベンチの座面を外し、燃料をコンクリ面に置く。金網を乗のせ、火を起こし鍋などをのせる。外した座面はテーブルとして使えます。
Change5 停電時はソーラー発電が公園を明るく照らします。
街が暗闇に包まれても、公園の灯りを頼りに避難することができます。灯りは主にソーラーパネルで太陽光を受け、バッテリーの電力を利用する仕組みです。
Change6 自動販売機の飲料が、災害時は無償で取り出せます。
黄色いステッカーが貼ってある自動販売機が目印です。
Change7「Mr.FARMER」は地域の支援施設になります。
公園入り口のレストラン「Mr.FARMER」は、徒歩帰宅者や地域の人たちの支援場所になります。災害発生後、(公財)東京公園協会の職員が駆けつけ、開設は3日間を想定。 ここでは主に支援物資を備蓄し、Free Wi-Fi、充電機器を貸与し、情報取得や安否確認を支援します。このほか、液体缶ミルクや使い捨て哺乳瓶、紙おむつ、簡易トイレを提供、おむつ交換や授乳スペースも設けます。停電時でも、発電機で投光器やテレビモニター等が稼働します。
Check!
公園でよく見かける防災設備、震災時はこんな力を発揮します。
トイレなどの生活雑用水のための防災井戸ポンプ
水道などのライフラインが絶たれたときに、トイレ用水や生活雑用水を確保できます(飲料水としては使用できません)。
救命活動のためのAED
(自動体外式除細動器)
AEDは心臓に電気ショックを与え、正常なリズムを取り戻す装置です。電源を入れると音声が使い方を自動指示。誰でも救命活動を行うことができます。
A. 職員が園内にいる場合は、園内放送などで来園者を誘導します。特に、週末など混み合っているときは、むやみに移動すると危険です。落ち着いて行動してください。
A. 周りに何もない中央広場などに避難しましょう。高い建物や壁・フェンス・大きな樹木の近くには近づかないでください。建物の入口付近は施設利用者の方で混雑していることがあるため、避けてください。
A. 駒沢公園は広域避難場所になります。広域避難場所は、震災時に自宅や一時集合場所が危険な状態になったときに避難する東京都が指定している場所です。一方、避難所(指定避難所)は、自宅での居住が困難なときなどに一時的に生活をするための施設です。
A. 職員全員が防災施設の使用方法に慣れるように、繰り返し施設運用訓練を実施しています。このほか、近隣住民の方や地域の学校などと、合同で防災訓練を行っています。
Part ❷ 今すぐ自分でできる防災対策。
<わが家の5か条>
1か条 家族の集合場所を決めておく
家族が別々の場所にいることが多い日中に災害が起こったら…。安否確認がきるように、災害後の待ち合わせ場所を決めておきましょう。たとえば、駒沢公園なら、中央広場の階段側、駒沢通りに向かって右側の橋の近く、とできるだけ具体的に。 携帯電話がつながりにくいときは「災害用伝言ダイヤル」を利用しましょう。「171」に電話をかけて伝言を録音、自分の電話番号を知っている人が伝言を再生できます。※一般加入電話や公衆電話、一部のIP電話からご利用できます。
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice17
2か条 食料や日用品は少し多めに備える「日常備蓄」を習慣に
「日用備蓄」は、普段の生活で利用しているものを災害時を意識して、多めに備えることをいいます。食品は減った分を補充、食べ回しながら備蓄します。常温保存ができ、温度変化に強い、水や火、調味料を使わずすぐに食べられるものがあれば、なお安心です。詳しい備蓄品目は以下を参考に。
詳しい備蓄品目は以下を参考に。https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/common/bichiku/lief_r5_8.pdf
3か条 非常用バッグを準備する
バッグは両手が使えるリュックサックを。置き場所は避難路となる玄関やすぐに持ち出せる場所にします。
【食品】□水 □ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど。
【安全道具】□ヘルメットや防災頭巾、底が厚めの靴、軍手 □携帯ラジオ □懐中電灯
【道具】□携帯充電器 □ライター、蝋燭や、キャンプ用ランタン、カセットコンロなど □使い捨てカイロ □ロープ □ナイフ □缶切り □ホイッスル □ブランケット □ペンやノート
【薬・衛生用品】□救急用品(絆創膏、包帯、消毒、常備薬、体温計など)□洗面用具(歯ブラシ、歯磨き粉、石けんなど)□タオル □マスク □携帯トイレ □手消毒用アルコール □生理用品 □オムツ類
【衣服】□上着(防寒着)□下着 □靴下 □レインコート
【生活用品】□ウエットティッシュ □ティッシュ □タオル □ゴミ袋 □ポリ袋
【貴重品】□現金 □通帳 □印鑑 □保健証のコピー
4か条 家具類の転倒対策をする
過去20年の地震のケガの原因は30%~50%が、家具類の転倒や落下によるものでした。これらは、火災や避難路障害の危険にもつながります。対策には以下の3つを実践しましょう。
● 寝る場所、座る場所の家具類は最小限に。備え付けの家具やウォークインクローゼットに集中収納。その際、重いものは下、軽いものは上が鉄則。
● 家具類の配置を、負傷や避難障害を発生させにくいレイアウトに工夫する。
● 安全な家具の配置を確保したら、それぞれの家具に適した対策器具で固定する。大きい窓には、ガラス飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。
5か条 日頃から防災を意識する
外出時に被災することを想定して、ミニ羊羹やドライフルーツ、ナッツなどのちょっとした食べ物や水、携帯のモバイルバッテリーや充電ケーブルなどを持ち歩く習慣を持ちましょう。また、お風呂の水もすぐに流さず貯めておくようにしましょう。
おまけ ペットの防災
ペットは大切な家族の一員です。人間と同様にリード、フード、水、常備薬、トイレ用品など必要なものを備蓄をしておきましょう。同行避難に備え、キャリーケースに慣れさせておくことも大切です。
管理事務所前にて「東日本大震災を知ろう〜結ぶ、学ぶ、守る。防災の大切さを知る〜」のパネル展示を開催中(3月11日まで)。13年前の震災の痛切な記憶を改めて胸に刻み、各自で防災の意識を育みましょう。窓口にこられた方に「防災Myノート」「ポータブルトイレ」をプレゼント(なくなり次第終了)。
取材協力:駒沢オリンピック公園 X:https://twitter.com/ParksKomazawa
玉川消防署:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-tamagawa/news/album.html Mr.FARMER:https://mr-farmer.jp/
参考:世田谷区ホームページ、東京都防災ホームページ、公益財団法人東京都公園協会ホームページ、首相官邸ホームページ
text Keiko Takahashi