【シリーズ “駒沢の3人に聞きました” Vol.1】「大学生のアルバイト事情」直撃インタビュー
- 今日の駒沢
- 駒沢の3人に聞きました
- 駒沢公園
![](https://komazawa-comorevi.com/wp-content/uploads/2024/06/スクリーンショット-2024-06-28-22.14.53-1024x289.png)
ふだんは駒沢公園に友だちと自転車で行き、サッカーや鬼ごっこをしているという深沢在住のHALくん(現小6)。小学2年生のころの音読カード(学校の宿題)には、????の文字がいっぱい。これは一体なんですか?
<コマエリキッズとは=駒沢エリアの子どもたちの“今”を紹介>
ゲーム、お受験、スマホ、習い事……。いまどきの都会の子は、、、なんて思っている人もいるのではーー。でもでも、それってホント? われらが駒沢エリアの子どもたち、ちゃんとわが道もすすんでいます。ゲームも、YouTubeも、マンガも、友だちともわちゃわちゃしているけれど、こんな一面だってあるんです。そんな、駒沢エリアの子どもたちの「わが道」を、「こもマガ」では応援し、伝えていきます!
ーーこの音読カードに書かれているのは文字? 暗号? ちょっと教えてくれませんか?
HAL 多分「神代文字(じんだいもじ)(かみよもじ)」とか「古代文字」と言われているものです。
ーーなぜ、これを書こうと思ったのですか?
HAL 小2のころ、コロナで学校が休校になっていて、本当に毎日がヒマで。長野に住んでいるおばあちゃんが、こういうのが好きで教えてくれて、おもしろそうだから、ぼくも書けたらいいなと思って覚えました。
ーーすぐに覚えられた?
HAL 見本を見ながら書いていたら、すぐに覚えられました。書いているうちに自分しかわからない暗号みたいで楽しくなって、学校のプリントとか、名前とか、時間割とか、ぜんぶこれで書いていました。書けるようになると楽しいし、楽しいからスラスラかけるようになった。50音で、法則があるからすぐに覚えました。
ーーほかの人は読めなくて困っていなかった?
HAL 多分、困っていたと思います。学校の先生に「読める字で書きましょう」と、注意とまではいかないけれど、赤ペンで書かれたりしたことがあったかな。あと、野菜を送ってくれた知り合いに、お礼のハガキ(親に頼まれたのもあって)を神代文字だけで書いたら、「これだともらった人が困っちゃうからひらがなでも書いて」と(お母さんに)言われたので、同じ内容だけど、ひらがなでも追加で書きました。小2だったから許してってかんじだけど、まあ、大人も、友だちも、先生も読めないから(笑)。
ーー先生に言われたとき、やめようとは思わなかった?
HAL よく覚えていないけれどーー、漢字を書くより早かったし、楽だったのでそのままだったかな。注意されるのは嫌だったので、言われたときだけ直したかも。テンテンとか(濁点)がないので、勝手に、「 ゛」をつけたりしているから、本当はちがうところもあると思うけれど、ほとんどだれも読めないし、ぼくしか知らないから、そこは大丈夫だった。
<実は、、母談>先生からの赤ペンのコメントを見て、当時の担任の先生に「興味を持っているのでこのまま書かせてやってほしい」とお願いに行きました。コロナ禍(新卒で初めての担任)で先生も子どものことがまだわからないタイミングで、「みんなと同じがいい、目立つのは嫌」というタイプの息子がはじめたことなので、飽きるまで見守ってほしいと伝えました。本人とは、必要なとき(提出物など)はふりがなをふること、テストなどでは使わないようにしようと話しました。
ーー今は書かないの?
HAL 頼まれたり、気が向いたときだけかな。毎年4月のクラス替えの後、先生の名前を書いて「なんて書いてあるでしょうか?」といってメモ紙を渡したりするくらい。ほとんど(今のところ全員)の先生がギブアップです。
特別なこととは思わないけれど、ほかの人には書けない文字が自分には書けるというのがうれしいとは感じていますー。ときどき書かないとすぐ忘れちゃうから、思い出さないともったいないかなとも思います。ぼくは学校で、発言とかはあまりするほうじゃないけれど、ノートを書くのが好きだから、きれいに書けるとうれしいし、神代文字も自分としては(ネタにもなるので)ときどき書いていきたいと思います。
<終わりに・母談>この話には、なんのオチもないんです(笑)。将来こういうことを研究する人になるなんてこともおそらくないし(サッカー選手になりたいとか、宇宙関係の仕事がしたいとか、ドクターヘリのパイロットになりたいとか、お金持ちになりたいとか言っています)、マンガも、ゲームもサッカーも大好きな小6です。そんな日々ですが、自分がおもしろいと思ったことにふれたとき、一歩、手を伸ばしてみたら、こんな世界があったというなんでもない経験が、この先の人生を豊かにしてくれるのかなと思って。ちなみに、私は、この文字らしきものを、書くことも読むこともできません。まちがっていてもまったく気づかず、わからずで、「すごいね」しか言えなかったのがきっと良かったんだと思います。
<駒沢エリアの子どもたちの情報お待ちしています! こんなわが道を進んでいるよ。だれにも評価されないけれど、これが好き!これに興味がある! こんな特技があるよというわが子、友人、知人がいたら、編集部までお寄せください><comorevimagazine@gmail.com>